エンジン温度を保つために欠かせない液体

「クーラント液」は、エンジンの温度を適切に保つ役割があります。
普段車に乗っているとあまり気にしないかもしれませんが、実は重要な役割をしている液体です。

車のエンジン内では小さな爆発がたくさん起きており、これが車の動力になります。
ただ、この爆発によりエンジン内は高温になるため、冷却しないと爆発や燃え上がってしまう原因になります。
これを防ぐため、クーラント液はエンジンを適切な温度に保つ役割を果たしているのです。

ただ、クーラント液は経年や車に乗っているうちに劣化するため、ときどき補充や交換をする必要があります。
そのままにして運転を続けているとエンジンが熱を持ちすぎてしまい、トラブルになってしまうことがあります。
そのため補充や交換のタイミングと作業の方法を理解して、いつでも対応できるようにしておきましょう。

クーラント液の残量をチェックする方法

クーラント液は車のフロント部分にあり、自分で残量を確認することができます。
まずは車の中にある、ボンネットを開けるためのレバーを引きます。
ボンネットのレバーは運転席のハンドル下あたりにあり、ボンネットが開くマークが付いています。
ひと目見て分かるようになっているため、確認してみましょう。

また、レバーを引くときは、「ガコン」という音がするまで引く必要があります。
少し引いただけではボンネットが開かないため、気をつけてください。

ボンネットを開けたら、次にドアを開けてボンネットのところまで行く必要があります。
そしてボンネットを開けると、クーラント液の入ったタンクがあるはずです。
タンクの位置は車によって変わるため、説明書などを見て確認しましょう。

この流れでクーラント液の残量を確認します。

クーラント液の補充の仕方も把握しておく

クーラント液の残量をチェックした際にもし減っていたら、ラインが入っている高さまで液体を補充します。
このときには、新しいクーラント液を購入しておく必要があります。

ただクーラント液も商品によって違いがあり、価格の高いもののほうが質が良い傾向にあります。
初心者でもしどれを選ぶべきか分からない場合、カー用品店などでスタッフの方に相談すると良いでしょう。
自分の車に最適な液を教えてくれるため、それを購入して補充するのをおすすめします。

うっかり忘れていると、クーラント液は液量が大きく減ってしまうことがあります。
そのため半年や1年ごとに確認する習慣をつけておくと、トラブルが起きる前に対処しやすくなるでしょう。

車には点検するべきポイントがたくさんありますが、この液体もその中の一つです。
しっかりと気をつけておくことが、車を快適に乗るために必要なことなのです。