ウインカーが急に速く点滅するようになる「ハイフラ」
自動車・バイク用語として共通しているのが「ハイフラ」こと「ハイフラッシャー」です。
ハイフラッシャーとは、簡単に言うと通常よりもウィンカーの点滅速度が速くなるという現象で、初めて見た時には電装機器が故障してしまったのではないかと勘違いする人もいるようです。
実はこの「ハイフラ」は不具合ではなく、それぞれの車種に最初から搭載されている標準的な動作です。
ハイフラが起こるのは使用しているウィンカー内のバルブが切れかけていることを教えるためです。
ウインカーライトは乗車している運転手から直接見ることができませんので、よく知らないうちにバルブ切れが起こってしまいます。
バルブ切れを起こした自動車・バイクのまま公道を走行することは道路交通法で違反とされている「整備不良車」にあたりますので、減点と罰金の対象です。
ちなみにハイフラを起こした状態で走行しているということ自体は違反ではありませんので、早めにバルブを交換することをおすすめします。
ただ、ハイフラはバルブ切れをしたときにだけ発生をするわけではありません。
というのも最近多く報告されている事例として、もともと白熱電球を取り付けていた自動車でLEDに取り替えたばかりのときに起こるということがあります。
LEDに交換したときに起こるハイフラ対策
LEDライトは白熱電球と比べて明るさがあり、また寿命も長いことから現在急激に交換が進んでいます。
しかし年式の古い自動車の場合、そもそもLEDライトを使用することを前提に作られていないことから、このハイフラの誤動作が起こってしまうのです。
そこで電装系灯に異常がないということを伝えるために、いくつかの対策をする必要があります。
方法としては「LEDバルブにハイフラ防止抵抗を取り付ける」もしくは「LEDに対応しているウインカーリレーに交換する」というものです。
具体的にはLEDに対応する抵抗としては「メタルクラッド抵抗」というものがあります。
こちらは車種・メーカーにかかわらず取り付けをすることができるということで、取り付けが簡単ですぐに終わるというところが特長です。
カー用品店などで依頼をすれば、30分くらいですぐに作業は終わることと思います。
もう一つのリレーの交換ですが、こちらは「ICリレー」という部品を使用します。
こちらはバルブではなく電装の交換になりますが、こちらも交換作業に時間がかからず、しかも安定的な効果を期待することができます。
ただし全ての車種にウインカーリレーがついているというわけではありませんので、ハイフラ対策はどのやり方がよいかはプロの整備士のいるお店に相談してみてください。