全席着用が義務付けられたシートベルト

道路交通法の改正により、シートベルト着用は全ての座席で義務付けられています。(道路交通法第71条の3)

それまでシートベルトは運転席および助手席にのみ義務付けられているものでしたが、現在では全席に広がり、後部座席で使用していない場合は高速道路(または自動車専用道路)で行政処分の基礎点数が1点付されてしまいます。

これはシートベルトがあるかどうかにより、事故が起こった場合の搭乗者のケガの具合が大きく異なることが理由です。

実際に事故が起こったときの衝撃を測る映像を見ても、シートベルトをしている人が車内にいるのに対し、未装着の人が強く投げ出されている様子がわかります。

高速道路では特にこの体が車外に飛び出すことは危険で、仮に地面に激突をした衝撃がそれほどのものでなくとも、他の自動車に轢かれてしまう危険性が高くなります。

まずは運転席はもとより、自動車に乗ったらすぐにシートベルトをつけるということを習慣づけるようにしていきましょう。

乗車姿勢を正してシートベルトをきちんと装着しましょう

シートベルトを装着するときに気をつけたいのが乗車姿勢です。
シートベルトはただ伸ばして金具に固定をすればそれでOKというわけではなく、きちんと乗車姿勢に合わせた装着をしなければ意味がありません。

運転席および助手席のような一人がけシートの場合、まず腰をしっかりシートにつけるようにして深く座り、ベルトを伸ばして金具と固定したら、きちんと伸縮をさせて体に密着をさせます。

ベルトは肩から腰の部分と、腰を横に巻きつける部分との二箇所になっていますが、ポイントとしては腰のベルトは腰骨のできるだけ低い位置にし、肩ベルトは首や顎にあたらないようにします。

一旦大きく伸ばしてからシートベルトをつけてしまうとだらんとたるんだ状態になってしまいますので、もう一度引っ張ってベルトを引き戻すようにして密着させてください。

未就学児が自動車に乗る場合はシートベルトを利用してチャイルドシートを固定します。

チャイルドシートは子供の体格にあっていないとシートベルトが機能をしませんので、乳児用、幼児用、学童用で使い分けてください。

http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/rearseat/correctwear/index.htm

シートベルトをつけたがらない人によくあるのが「ベルトの位置がわかりづらい」ということです。

そこで自動車を降りるときに常にベルトを金具に止めてから下車するようにしておくと、次に乗る人が自然に装着できます。

お互いに声を掛け合ってシートベルト着用を促すようにしていくことで、うっかりかけ忘れによる重大事故を防ぐことができるでしょう。