事故多発地点である大きな交差点での右折

自動車を運転する時に特に注意したいのが大きな通りでの右折です。
自動車が関係する事故の発生率が非常に高く、実際に運転をしていても見通しの悪さからヒヤリとする瞬間が多くあります。

ちなみに2015年に起こった信号のない交差点での右折時の死亡事故は37件となっています。
これが信号のある交差点での右折になると152件と一気に4倍以上になります。

免許を取り立ての運転初心者で信号のある交差点を苦手にしている人は多くいると思いますが、慣れたドライバーであっても油断をしているとうっかり安全確認が遅れてしまうことがあります。

まずなぜ大通りの右折が危険なのかということから説明をすると、主な原因となっているのは対向車や歩行者など情報量の多さです。

左折と違って、右折時には対向車の間を縫って曲がらないといけません。
このとき交差点で歩行者が横断歩道を渡ろうとしているときには、進路を妨害して進行することは不可能です。

また対向車の中でもやっかいなのがバイクの存在で、自動車の影に隠れていて見えにくくなっていたり、車体の小ささからスピードを見誤ってしまうということもあります。

ちなみに右折時の死傷事故の相手側を見ると、最も多いのは「車対自転車」で全体の30%となっており、次いで「車対車」となります。

事故が死亡事故になる割合で見るとやはり「車対歩行者」が多く、右折のためにスピードを落としていたとしても歩行者に接触することで重大な事故になってしまうということが分かるでしょう。

右折時に見ておくべきポイント

情報量の多い右折時においては、1つずつ確認をしていく慎重さが求められます。
チェックポイントとしては、対向車、歩行者、自転車、バイクがあり、信号を見ながら進行していくようになります。

まず交差点の30m手前ほどから車線を右側に寄り、ウインカーと漬けて交差点の中央にまで進行しましょう。
このとき右折先が渋滞しているようなら、無理に交差点に進入せず停止線で動くのを待ちます。

交差点に入ったら対向車に気をつけつつ、歩行者や自転車で横断歩道に入ろうとしている人がいないかを確認してください。

よくある事故として、対向車がなかなか右折できずにいる様子を見て道を譲ってくれるという場合があります。

交差点に進入しているときに対向車から右折をするように譲られると、つい急いで右折をしようとしてしまいますが、このとき自動車の影からバイクが飛び出してきたり、歩行者が進入してきたりといったことがよく起こるのです。

こうした「ありがとう事故」を防ぐためにも、仮に道を譲ってもらったとしても安全確認を忘れないようにし、他に交差点に進入する人やバイクを優先してください。