考えられる原因は?
自動車の運転をしていて、急にハンドルが重くなったという経験をしたことはありませんか?
どのぐらい重くなるかはケースバイケースで、少しだけ重いを感じることもあれば、両手で操作しなければいけないほど重くなることもあります。
ハンドルが重くなる原因は、いくつかあります。
1つ目の原因はタイヤで、タイヤの空気圧が少なかったりパンクするとハンドルは重くなります。
急にパンクすればハンドルは急に重くなりますし、少しずつ空気が抜けるとハンドルは徐々に重くなっていきます。
2つ目の原因は、パワステが考えられます。
ハンドルがとても重いと感じる場合には、パワステの異常という可能性があります。
パワステには油圧式と電動式とがあり、油圧式の場合、パワステポンプが故障したりパワステベルトの劣化や故障などが考えられます。
電動式のパワステの場合には、電気系統の故障が原因だと考えられます。
ハンドルの戻りが悪い場合には、パワステのギアボックスが故障していると考えられます。
ギアボックスは、ハンドルから受ける力をギアを使って減速するという作用を持つパーツです。
不具合が出るとハンドル操作が重くなり、ハンドルの戻り悪くなってしまいます。
解決方法は?
ハンドルが重くなった場合、原因が分からないまま走行を続けるのは危険です。
速やかにハザードランプをつけて路肩に停止してください。
最初に確認することは、タイヤの状態です。
もしもタイヤに原因がある場合には、速やかにタイヤの修理をする事でハンドルが重い現象を解決できます。
タイヤは1本1万円程度から購入できますし、パンクの箇所によっては交換せずに修理できるケースもあります。
見た目に異常がなくても、空気圧が極端に低くなっている場合にはハンドルが重くなってしまうことが多いです。
タイヤに空気を入れる機械を車内に積んでいる場合には、速やかに対応すると良いでしょう。
積んでいない場合でも、自力走行できる場合はゆっくり走行しながら整備工場へ行くという方法もアリです。
ただし無理に走行するのは危険ですし、パンクしているのに無理に自走することによって別の部分にトラブルが広がる可能性もあります。
そのため、レッカーサービスを依頼して整備工場まで運んでもらうという選択肢も検討しましょう。
パワステが原因の場合には、DIYで修理できる部分はそれほど多くありません。
もしも油圧式のパワステなら、ボンネットを開けてパワステ液のタンクがあるので、液量を確認し少なければ補充しましょう。
この作業でハンドルが軽くなることもあります。
もしもこの作業で直らなければ、整備工場に持ち込んでプロに修理してもらうことをおすすめします。
なお、ハンドルが重くてもパワステに原因がある場合には、整備工場まで自力走行しても問題ないケースが大半です。
スピードを出さないように注意しながら、慎重に整備工場まで行きましょう。