チェーンが外れる主な原因と日常点検の重要性を理解する
バイクのチェーンが走行中に外れたり切れたりするというトラブルは、ライダーにとって非常に危険な事態です。 こうしたトラブルが起きる最大の原因は、チェーンのたるみや調整不足にあります。
エンジンからの動力を後輪に伝えるチェーンは、走行距離が伸びるにつれて金属同士が擦れ合い、少しずつ伸びてたるんでしまうのです。 適度なたるみは必要ですが、限度を超えて緩んだ状態で走行を続けると、スプロケットからチェーンが脱落しやすくなります。
また、チェーン自体の油切れやサビ、スプロケットの歯が摩耗して尖っている場合も、チェーンが外れるリスクを高める要因となります。 こうした事態を防ぐためには、日頃からのメンテナンスと点検が何よりも重要です。 乗車前にはチェーンの張り具合を目視で確認し、定期的に清掃と注油を行う習慣をつけましょう。
ご自身の愛車のチェーンが適切な状態に保たれているか、一度確認してみてください。 もし調整方法に不安がある場合は、無理をせず整備工場でプロに見てもらうことも、安全運転への第一歩なのです。
慌てず安全な場所で停車し状況を確認しましょう
走行中に「ガチャガチャ」という異音がしたり、急に動力が伝わらなくなったりした場合は、チェーンが外れた可能性があります。 このとき大切なことは、慌てて急ブレーキをかけないことです。 急な操作を行うとバランスを崩して転倒する恐れがあるため、
まずは落ち着いてスロットルを戻し、惰性で走行しながら安全な路肩へとバイクを寄せましょう。 完全に停車し、後続車の安全も確認した上で、エンジンを停止してからチェーンの状態を確認してください。 もしチェーンが外れているだけであれば、センタースタンドで後輪を浮かせ、工具を使って掛け直すことも不可能ではありません。 しかし、これにはアクスルナットを緩めてチェーン調整を行う知識と技術が必要となります。
また、スプロケットカバーの隙間にチェーンが噛み込んでしまっているケースも多く、無理に引っ張ると指を挟むなどの大怪我につながる危険性があります。 ご自身での復旧が難しいと判断した場合は、決して無理をせず、トラブル対応のプロを頼るという選択肢を常に持っておきましょう。 路上での無理な作業は、二次的な事故を招く原因にもなり得るのです。
無理な走行は避けてロードサービスを呼ぶべきケースとは
チェーンの状態を確認した際、チェーンそのものが切れている場合、あるいはチェーンが複雑に絡まって外れない場合は、絶対に走行してはいけません。 切れたチェーンは動力を伝えないだけでなく、勢いよく暴れてエンジンのクランクケースを叩き割り、オイル漏れなどの深刻なダメージを車体に与えることがあります。
また、切れたチェーンがホイールやスイングアームに巻き付くと、後輪が完全にロックしてしまい、押し歩きによる移動さえも困難になるケースがあるのです。 このような状態で無理にエンジンをかけて動かそうとすると、被害が拡大するばかりか、車両火災などの事故に繋がる危険性さえあります。
チェーンが切れてしまった場合や、絡まって動かない場合は、その場での修理は不可能と判断してください。 速やかに加入している保険のロードサービスやJAFなどに連絡し、レッカー移動を依頼しましょう。 費用や時間を気にして無理な対処をしようとすると、結果的に修理費が高額になったり、ご自身の身体に危険が及んだりすることになります。
トラブルが起きたときこそ冷静になり、安全で確実な手段を選ぶことが、賢明なライダーの判断といえるでしょう。
