車の振動は異常が生じているサイン

車を運転していると、ときどき振動を感じることがあります。
もちろん車はエンジンがかかっているときは小さな振動が常にありますが、普段とは異なるリズムや音の揺れを感じたら注意が必要です。
こうした状態が続く場合、車に何らかの異常が生じている可能性が高いため、早めに対処しなければいけません。
そのまま放置するとエンジンが止まる原因になってしまったり、最悪の場合、発火したりする恐れもあります。

車の振動は大きく分けて2つの種類があり、「ステアリングのような、車を操作するときの振動」と「車の車体全体の振動」があります。
感じている揺れがどちらなのかを考えることで、よりスムーズに対処できるようになるはずです。

ステアリングの振動は、ホイールやサスペンションにトラブルがある可能性が高い

まず、ステアリングに振動が生じている場合、ホイールやサスペンションが原因であることが多いです。
ホイールは左右に付いており、それぞれのバランスが保たれることで正常な走行ができるようになります。
ステアリングに振動がある場合、もしかしたらホイールのバランスが崩れているかもしれません。
ホイールに異常がない場合、次はサスペンションをチェックしてみてください。

自分で確認や修理が難しい場合、整備工場に持ち込むと良いでしょう。
専門的な技術を持ったスタッフが対応してくれるため、あまり車に詳しくない人は無理をしないようにしましょう。

ホイールのバランスは空気圧を調整することで正常に戻ることもあるため、ガソリンスタンドで空気圧を確認してもらうのもおすすめです。
これは基本的に無料でお願いすることができます。

車体全体が揺れる場合と、AT変速時の振動について

次に車体全体が揺れる場合についてですが、このときはホイールのアライメントがおかしくなっている可能性があります。
アライメントとは位置の調整のことで、正しい位置にタイヤがきていない場合は振動が生じやすくなります。
アライメントも整備工場で調整してもらえるほか、タイヤを販売しているお店でも対応してくれることが多いです。

さらに、よくあるトラブルとして、ATの変速時に振動を感じることもあります。
これはATフルードと呼ばれるオイルが劣化しているか、減っている可能性があります。
カー用品店などでフルードの交換を行ってもらうことができるため、なるべく早めに向かうようにしましょう。

以上のように車の振動は車の異常を察知する上で、とても大切な手がかりになります。
「まあいいか」と軽く考えず、揺れごとによくある異常を理解して、スムーズに対処できるようにしておきましょう。
こうした準備が、快適なカーライフを実現してくれます。